「民進党の重点政策:国民との約束」を読んでみた【参議院選挙2016マニフェストの劣化版を評価・まとめ】
2016/06/25
「民進党の重点政策:国民との約束」を読んでみました。マニフェストという表現は、民主党の失策により悪いイメージが付いたので、使用するのを止めたそうです。率直な感想を言いますと、安倍自民を批判することに徹して、真逆を目指すといった感じを受けました。もうその手法では二度と政権は取れないと思います。
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民進党の「民進党の重点政策:国民との約束」の「01.ふつうの人から豊かになる経済」について
実質成長率が、旧民主党政権では年平均1.7%、現政権では0.8%としていますが、野田政権末期の時に追い詰められて衆議院解散を宣言して、日本経済に対する明るい希望が出てきて、安倍政権が発足する前に株が上がりまくったのを考慮されていません。実質賃金も低下し、非正規雇用が増加しているとも言っていますが、全く経済学がわかっていません。雇用が回復傾向にあるとき、まずは無職の人が非正規雇用になるので、非正規雇用は増えます。正規雇用より賃金の低い非正規雇用が増えたため、総労働者の賃金の平均額である実質賃金は下がります。雇用がより回復して、無職の人がいなくなった次に、非正規雇用から正規雇用への切り替えが始まるのです。こういった経済学の常識がわかっていない民進党は本当にダメダメだです。
民進党の「民進党の重点政策:国民との約束」の「02.チルドレン・ファースト 子ども第一」について
両親の年収階層別の四年生大学進学率を載せています。これはごく当たり前の数値だと思います。返済不要の給付型奨学金の創設を掲げています。これはどの党でも同じことを言っているですが、優秀ではない人にまで大学を無償化にする必要はないと思います。努力したものだけが、恩恵を受けれる社会にしてほしいものです。衆議院の被選挙権を20歳から、参議院の被選挙権を25歳からにするとしています。安易な低年齢化は止めてほしいです。大学卒業を22歳とすると、社会人経験も無しに衆議院議員に立候補できることになります。社会に出たことも無い人が、社会の問題点を解決する法律を作る国会議員になるのは、いかがなものかと思います。
民進党の「民進党の重点政策:国民との約束」の「03.働く人を守る、働き方を変える」について
誰もが時給1,000円以上となるよう、最低賃金を引き上げるとしています。素晴らしいと考えですので、まずは民進党代表の身近なところのイオンで時給1,000円を実現してください。政治家が男女同数になることをめざすとしていますが、なりたい人がなるのが普通で、法律でどうのこうのする問題ではないと思います。民進党の候補者の半数を女性にすれば、民進党の議員の半数は女性になると思うので、まずは民進党から変えるのはいかがでしょうか。
民進党の「民進党の重点政策:国民との約束」の「04.女性の声で社会を変える」について
この「04.女性の声で社会を変える」については、タイトルだけで説明が一切ないので、コメントしようがありません。民進党にとってはどうでもよいテーマなのが伺えます。どうでもよいテーマなら、まだ書かなけれいいと思います。
民進党の「民進党の重点政策:国民との約束」の「05.シニア世代の安心を守る」について
年金受給に必要な保険料支払い期間を25年から10年に短縮するとしています。たとえ一カ月でも払った人は、少なくても受け取れるようにすべきです。現政権の年金運用を改め、株への投資を減らし、安全な運用に切り換えるとしています。こちらは大賛成で、年金など安定性が望まれる財源は、安全に運用すべきです。株式比率を高めるは、安定性を損ないます。
民進党の「民進党の重点政策:国民との約束」の「06.次世代にツケをまわさない」について
「04.女性の声で社会を変える」と同じく、説明が一切ありません。女性と次世代には興味がない党ということがよくわかりました。
民進党の「民進党の重点政策:国民との約束」の「07.地域経済を立て直す」について
自動車に関連する税金の負担を軽減するとともに、高速道路の活用を促し、地域の活力につなげるとしています。民主党政権時代に、高速道路を無料化して、フェリー会社などをたくさん倒産させて、地域経済を壊滅させ、地域住民の足を奪いました。もうこれ以上に地域経済に弊害を与えないように民進党は黙っておいてください。
民進党の「民進党の重点政策:国民との約束」の「08.被災地復興と防災力の強化」について
沖縄との対話を重ねながら米軍再編に関する日米合意を着実に実施するとともに、日米地位協定の改定を提起し、関係住民の負担軽減に全力をあげるとしています。「最低でも県外」と言って、普天間基地移設計画をめちゃくちゃにした政党に、このことについて語る資格はないです。今までの多くの政治家の努力を台無しにしました。お願いですから、黙っておいて下さい。
民進党の「民進党の重点政策:国民との約束」の「09.国を守り、世界に貢献する」について
こちらのテーマも説明が一切ございません。中国や韓国に有利な政策を推進して、日本の国益を損なう政策ばかり作ろうとするので、説明しようがないのでしょう。
民進党の「民進党の重点政策:国民との約束」の「10.憲法の平和主義を守る」について
正当な手続きを経て安保関連法案が制定されましたが、暴力により強行的に成立を妨げようとした行為は許されません。立憲主義に反しているのは、どちらなのか猛省してください。
民進党の「民進党の重点政策:国民との約束」の「11.国民の自由と人権を守る」について
特定秘密保護法を見直すとしています。共産党のスパイなどが容易に暗躍できた日本にやっとできた法律です。国民の安全、財産、国土を守るために絶対に必要な法律です。
ガソリンプリカ法案についての記述は無し
山尾ガソリーヌ志桜里政調会長の最重要政策である「ガソリンプリカ法案」についての記述はありませんでした。「政治資金を用いて、ガソリンのプリペイドカード(ガソリンプリカ)を購入して、それを現金に換えて、自分の懐に入れることを可能にする」法案を成立させなければ、逮捕されると思うのですが、大丈夫なのでしょうか。
要約すると安倍自民の逆
要約しますと、安倍自民がしてきたことを全て批判して、全くそれと逆を目指すみたいです。「公約は安倍自民の逆」と書いてくれれば、とても分かりやすいと思いました。目新しい政策は無く、以前に話に上がった「公約を公募する」ことをした方がまだ良かったと思います。安保法案の白紙撤回とか、特定秘密保護法の見直しとか、もう勘弁してほしいです。旧民主党政権の方が現政権より優れていたと主張している実質成長率や実質賃金については反論させて頂きました。嘘はよくありません。単に経済音痴なのか、本当は知っていて国民を騙そうかといているのかどちらなのでしょうか。
社民党や共産党との違いがわからない
主義主張が昔の社会党みたいです。社民党との違いがわかりません。共産党との違いは、共産主義を目指していないという点だけでしょうか。社民党や生活の党と野党統一候補を擁立するのはまだ許せますが、共産主義を目指す共産党とも協力するのはとても残念で、絶対にしてはいけないことです。共産党はとても賢く、彼らをを侮ってはいけません。いつの日か民進党は共産党に飲み込まれる気もします。
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さいごに
民進党は既に二大政党制は諦めたのでしょうか。責任政党はリアリズムでなければいけないと思います。万が一、政権取ったら、民主党時代に滅ぼしかけた日本を、今度は本気で滅ぼすつもりなのでしょう。どうして、そこまで日本が嫌いなのでしょうか。実行不可能も政策がたくさんあります。政権を取るつもりがない野党は何でも言えますね。安全保障なんて、相手があってのことですし、きっと何も考えていないか、日本を滅ぼしたい一心なのでしょうけど、何を考えているのだろうかと疑ってしまいます。民進党にも良い議員もいるのは確かですが、この政策集を見ていると、落ちるとこまで落ちたなと思います。もう民進党は舛添と同じで誰も期待しないでしょう。
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