幸福実現党の「日本を変える! 123の政策」を読んでみた【参議院選挙2016マニフェスト公約を評価・まとめ】
2016/06/23
幸福実現党の「日本を変える! 123の政策」を読んでみました。宗教法人「幸福の科学」を母体とする宗教政党ということもあり、敬遠する人が多いと思いますが、実際の政策はどうなんだろうと思い読んでみました。どうしようもない自民党批判だけを繰り返す野党とは違い、きちんとした政策が書かれていて好感が持てました。読みごたえがあり、雲泥の差です。ところどころ共感できない点はありますが、おおむね賛成できました。宗教政党という点で、私は投票はしませんが、そこが気にならない人は、一度目を通してみるとよいかもしれません。
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幸福実現党の「日本を変える! 123の政策」の「Ⅰ 国防・外交」について
「自分の国は自分で守る」という当たり前のことが書かれています。9条改正、防衛軍の組織、自衛の為の核装備など具体的なことが書かれています。私は外交はリアリズムに徹すべきだと考えるので、評価できます。自民党もここまではっきりしてほしいです。共産党の真逆で、自民党よりも右と表現すればわかりやすいと思います。河野談話、村山談話、安倍談話、慰安婦問題を巡る日韓合意の見直しなど明記されています。自民党より、より強気です。私は、河野談話、村山談話は破棄すべきだと思うのですが、安倍談話は上手く纏められていますし、安倍さんの所謂慰安婦問題の韓国はこれ以上蒸し返すと世界に恥をさらすといった決着の付け方も見事だったと思います。
幸福実現党の「日本を変える! 123の政策」の「Ⅱ 経済成長」について
「消費税の増税中止・減税で景気を回復」で経済回復をするとしています。消費税率を5%、日本の競争力を高める為に法人税を20%程度に下げるとしていて、私と同じ意見です。東京ー大阪間のリニア新幹線開通計画を国家プロジェクトとして大幅に前倒しすることなど中長期的なインフラ整備の為の投資も共感できます。原子力エネルギーの利用は全面的に推進しています。同一労働同一賃金の法制化には反対しています。
幸福実現党の「日本を変える! 123の政策」の「Ⅲ 教育改革」について
土曜授業を復活させ、教育内容と授業時間をゆとり教育導入以前の水準に戻す、全国学力テストの実施および結果の全面的な公開を実現して学校間の競争を促す、教員の価値を下げる教職員組合活動のあり方に対して是正を求める、教育現場から不適格教員を排除する、いじめを放置・隠ぺいするなどした教員や学校への罰則を設ける、日本人としての自然な愛国心を育む歴史教育自虐史観を排した正しい歴史認識に基づく教科書づくりを促す、中国、韓国に配慮する「近隣諸国条項」を廃止など共感できることがたくさんあります。一方で、教員免許を有していない優秀な人材の教員登用、学習の習熟度に応じて飛び級・飛び入学を認める制度など賛成しかねる政策もあります。
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幸福実現党の「日本を変える! 123の政策」の「Ⅳ 社会保障」について
賛成はしませんが、相続税、贈与税、遺留分制度の廃止する、75歳定年制社会への移行する、現行年金制度の維持が困難な場合には破綻処理を行う、これまでに払い込まれた金額分に応じて、譲渡性を持たせた「年金国債」の発行の検討するなどが特徴的だと思います。また若年世代については新たな積立型年金制度を検討するとしているところは賛成です。「霊的人生観」に基づき、自殺の誤りについて啓発するとともに、経済成長により、経済苦を理由とする自殺を減少させるとしているところは、宗教政党ならでは政策ではないでしょうか。
幸福実現党の「日本を変える! 123の政策」の「Ⅴ 宗教立国・国家ビジョン」について
国家運営の土台に、正しい世界観と人生観を教える宗教を置く「宗教立国」を目指しています。現行憲法の「政教分離」規定も見直すとしています。この点は賛成できません。衆議院の選挙制度については、死票が多いなど弊害のある小選挙区制を廃止し、中選挙区制に改めるとしています。参議院の廃止は賛成です。道州制は国家としての外交・安全保障政策などの遂行に支障を及ぼしかねないほか、行政の組織・人員の肥大化を招き、コストの増大をもたらすおそれがあるため、導入ないとしています。裁判員制度は、国民に精神的・物理的な負担を強いるために廃止し、司法判断における責任の明確化を図るとしていて、大いに賛成できます。
まとめ
各政策がとても具体的に書かれていて、自身が賛成できるかできないかとても判断し易いと思います。自民党を批判する野党とは一線を画していて、とても評価できるマニフェストだと思います。いくつか賛成できないところもありましたが、おおむね私と意見は同じでした。100%自分と意見が同じ政党などありえないと思いますので、本当に自分が重要視しているところが同じであれば投票してもよいと思います。但し、もう一度言いますが、宗教政党という点が気にならなければですが。因みに私は投票しません。
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