大阪維新の会の「マニフェスト詳細版:維新が変える改革メニュー13」を読んでみた【参議院選挙2016マニフェスト公約を評価・まとめ】
2016/06/23
大阪維新の会の「マニフェスト詳細版:維新が変える改革メニュー13」を読んでみました。結構なボリュームで読みごたえがあり、おおさか維新独自の政策も多々ありました。教育無償化を実現するための憲法改正であったり、保育所は自治体の基準で作れる法改正であったり、素晴らしいものがいくつかありました。一方で、マニフェストではありませんが、比例代表に渡辺よしみを擁立するなど、納得できないこともあります。渡辺よしみに投票する人の数より、彼が嫌でおおさか維新に投票しない数の方が上回ると思うのですが、いかがでしょうか。それとも、他の大人の事情があるのでしょうか。いずれにせよ、何でも反対の野党とは一線を画す健全野党には間違いありません。議席を伸ばすことを期待しています。
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おおさか維新の会の「マニフェスト詳細版:維新が変える改革メニュー13」の「1. 憲法改正による教育無償化、道州制実現を含む統治機構改革、憲法裁判所設置」について
保育を含む幼児教育、及び、高等教育(高校、大学、大学院、職業訓練学校等)についても、法律の定めるところにより、無償とするとしています。教育に関するお金の心配は減るので出生率は増えるかもしれませんが、大学、大学院、職業訓練学校等まで無償にするとは大きく出ました。ごく一部の国のリーダーを担う優秀な人材に対しては無償にすべきだとは思いますが、勉強が全然できない人など全ての人を対象とするとどれくらいにかかるのでしょうか。反対です。道州制の実現や憲法裁判所設置などについても書かれています。おおさか維新の会の「マニフェスト詳細版:維新が変える改革メニュー13」の「2. 身を切る改革、政治家改革」について
国会議員歳費を3割削減、議員定数を3割削減としています。国会議員歳費の3割削減は良いですが、議員定数の3割削減は反対です。より多くの国民の声を拾うには議員は減らすべきではありません。給料は減らして、定数は増やすべきです。文書通信交通滞在費(月100万円)の使途は是非とも公開してください。スマホ投票(ネット投票)の導入にも賛成です。ポスター掲示場のデジタル化もすべきです。おおさか維新の会の「マニフェスト詳細版:維新が変える改革メニュー13」の「3. 国会改革」について
首相が年100日は海外に行けるような国会運営を行うとしています。これは大賛成です。日本の首相は忙しすぎます。中国のように、国際的プレゼンスを高める対外向けのトップは国家主席、行政を仕切るのは首相のように、役割分担をするのも良いかと思います。一院制の導入についても、将来的な課題として触れています。衆参で多数派が異なるねじれ国会ほど、弊害なものはありませんので、ぜひ実現して頂きです。おおさか維新の会の「マニフェスト詳細版:維新が変える改革メニュー13」の「4. 小さな行政機構の実現」について
官民間の「同一労働同一賃金」を実現するとしています。他政党が掲げる正規と非正規社員ではなく、役所と民間なのですね。これはとても優れていると思います。公務員いじめはよくありませんが、給与を民間と合わせるのは大賛成です。歳入庁設置も言及しています。マイナンバー制度を生かすのは歳入庁だと思うので、ぜひ頑張って頂きたいです。JT、日本郵政、NTT、日本政策金融公庫、日本政策投資銀行、国際協力銀行はじめ政府関係機関の保有株式を原則全て売却するとしています。このような日本のインフラに取って必要不可欠な企業は、外国の政府や企業に買われると、日本の主権が害されかねないので、大反対です。おおさか維新の会の「マニフェスト詳細版:維新が変える改革メニュー13」の「5. 東京一極集中の打破、「道州制」の実現」について
首都・副首都法を制定し大阪を副首都化、大阪都構想の実現を目指しています。副首都になればどうなるかは明記されていません。説明不足です。大阪市は地方公共団体として広過ぎですので、大阪都構想は大賛成です。道州制への移行は、国の役割を絞り込み、国の機能強化になるのであれば賛成です。おおさか維新の会の「マニフェスト詳細版:維新が変える改革メニュー13」の「6. 経済政策」について
消費税率10%への引き上げを凍結としているところは評価できます。基礎的財政収支(プライマリーバランス)赤字ゼロへの工程表を作るとしています。筆者は赤字幅を減らせば問題ないと考えるので意見は違います。財政制度に複式簿記の導入は賛成です。減反廃止の徹底とコメ輸出を強力に推進は評価します。シンガポール型の統合リゾート(IR)を実現するための法制度を整備するとしています。
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おおさか維新の会の「マニフェスト詳細版:維新が変える改革メニュー13」の「7. 機会平等社会を実現し、多様な人材を育てる教育改革」について
1.でも述べましたが、優秀でない人に対しての教育の全過程の無償化は反対です。高校・大学での「飛び級」を可能にするとありますが、高校の飛び級には反対です。高校は勉学だけではなく、人間関係を同年代の友人と学ぶところだと思う為です。おおさか維新の会の「マニフェスト詳細版:維新が変える改革メニュー13」の「8. 待機児童問題の抜本解決、子育て政策」について
認可保育所設置基準を原則として条例で決められるようにする等の分権化の徹底は賛成です。土地や建物が狭い東京都と、それらが広い他の道府県と同一の基準で運用することは馬鹿げています。おおさか維新の会の「マニフェスト詳細版:維新が変える改革メニュー13」の「9. 女性の力を引き出す」について
正規/非正規を問わない「同一労働同一賃金」を女性が働く環境整備としても実現するとあります。正規・非正規問題と女性問題が混ざっています。「同一労働同一賃金」は、正規の方が非正規よりも責任が重く大変なため反対です。女性問題も政府として目標を定めるようなことはしないで良いと思います。優秀な人であれば、女性であれ、より高いポジションに配置されるはずです。おおさか維新の会の「マニフェスト詳細版:維新が変える改革メニュー13」の「10. 社会保障制度改革」について
公的年県制度は払い損がなく世代間で公平な積み立て方式へ移行することは大賛成です。医療費の自己負担割合につき、年齢で負担割合に差を設けるではなく、所得に応じて負担割合に差を設けることは評価できます。おおさか維新の会の「マニフェスト詳細版:維新が変える改革メニュー13」の「11. エネルギー政策」について
原発再稼働には、地元同意の法定化とありますが、これは都道府県議会もしくは市町村議会の同意でしょうか、又は住民投票での賛成過半数でしょうか。同意が取れる場合は考えにくいと思われるが、取れない場合は原発はゼロにするのでしょうか。説明不足です。おおさか維新の会の「マニフェスト詳細版:維新が変える改革メニュー13」の「12.震災復興は地元目線で。大規模災害対応で新たな原則を確立」について
被災者が希望した場合、近隣の安全な場所への移送を速やかに行うのは賛成です。住宅支援の方法も、現地での仮設住宅建設から、安全な近隣での民間住宅借り上げに転換するのは素晴らしいと思います。関西圏に、西日本の大規模災害に対応可能な大阪消防庁の設置するとありますが、検討しても良いと思います。おおさか維新の会の「マニフェスト詳細版:維新が変える改革メニュー13」の「13.現実的な外交・安全保障政策」について
尖閣諸島、小笠原諸島はじめ起こり得る事態に切れ目なく対応する「国境警備法」を制定し、自衛隊、海上保安庁をはじめ、あらゆる政府機関が連携して、領域における実行支配力を強化するとしているのは評価できます。毅然とした態度で、国土を守るべきです。TPPの国内対策として、TPP対策基金を創設するとありますが、これは何の為のものでしょうか。TPPで被害を被った分野を救済するためのものでしょうか。説明不足です。まとめ
大阪維新の会は、民進党や共産党のような売国野党ではありません。日本には数少ないある程度の議席を持った健全な野党です。個人的には、第二党になってもらいたい党です。日本のこころを大切にする党も好きなのですが、現在はあまりに勢力が小さいので難しいと思います。橋下徹さんが政界復帰して、おおさか維新の会の党代表として、自民党と連立政権を組みば、より強い日本政府が誕生するかもしれません。筆者はそれを期待しています。
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