「風子のいる店」を読んでみた
2016/06/11
漫画はあまり読まない方なのですが、一人の作者の漫画だけ全て読んでいます。「寄生獣」でお馴染みの、岩明均さんです。
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「寄生獣」は随分昔から環境保護の大切さを謳っていた
「寄生獣」と出会ったのは、床屋さんでした。確か小学生の頃に近所の床屋さんで、自分の順番を待っている時に読みました。その時に読んで思ったのは、なかなかグロテスクな漫画なこと。小学生の時の怖いものみたさの好奇心を抑えられず何冊か読んではまりました。
「七夕の国」では手が届く練習をして、「ヒストリエ」で狡猾さを磨く
それから月日は流れ、岩明均さんの他の作品の「七夕の国」、「ヒストリエ」を読み、短編集の「骨の音」、「雪の峠・剣の舞」、「ヘウレーカ」も読みました。
「風子のいる店」は中古でしか手に入らない
最後に残ったのが「風子のいる店」です。というのもこれはデビュー作品で発刊がとても古く、寄生獣みたいな爆発的な人気はないため、あまり出回っていませんでした。アマゾンで購入しようと思いましたが、新品もなく、中古でプレミアがついて少し高くなっていたため、購入を躊躇していました。結局は、最初に岩明均さんの「寄生獣」と出会ってから、四半世紀が経過したのち、ようやく購入しました。
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土俵を変えて勝負に勝てばいい
読んでみて、とてもとても印象に残った話がありました。3巻の第25話「もう一方の手」というお話です。ある女性が中学生のいじめられっ子に対してしたアドバイスです。
「自分の弱い部分なんかしばらくうっちゃっといて、自分の良いところをのばしなさいっていうことよ。」
岩明均「風子のいる店」3巻より
当たり前と言えば当たり前のことなんですが、その時の自分にはすごく心に突き刺さりました。うまくいかないことは、この際は放っておいて、もっと違う土俵で勝負して勝てばいいんじゃないかと、思いました。言い換えると、すごく威勢の良い逃げっぷりなんですが、このセリフにとても救われたのは事実です。漫画の中の何気ない一言にも、読み手の性格や状況によって、人生の応援であったり教訓にもなり得るということを改めて学びました。
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