総理を目指す保守思想のAKB好きによる政治経済考察

日本を愛する保守思想を持った総理を目指すAKB乃木坂好きのIT社長「AKB総理」による2分で読める政治経済ニュース解説

食料安全保障の観点からのTPP

      2016/06/11

食料安全保障の観点からTPPを考察する。TPPによって、メリットとして日本の農産物が外国で多く売れることも考えられるが、デメリットとして外国の農産物が日本で多く売られることに異論はないだろう。もっと詳しく言えば、外国で高品質な日本の農産物が多く売られ、国内では低品質又は中等な品質の外国の農産物が多く売れらる。高品質なものを提供している農家は儲かるだろうが、中等な品質のものを提供している農家にとっては大打撃である。廃業してしまう農家もあるだろう。

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日本ではカロリーベースの食料自給率は50%以下と先進国の中では非常に低い。フランスは100%を優に超えているし、アメリカも広大な国土のおかげで100%近くある。他国と比較して、これほど低いのに、中等な品質を提供している農家が少なくなれば、より少なくなる。では、その分を輸入で補えば良いかと言えば、そんな簡単な話ではない。

食料を外国に頼るということは、安全保障上非常に危険である。輸出国との関係が悪化すれば、輸出を止められてしまうかもしれない。そうなれば、その分を補う新たな輸出国を急いで探さなければならない。良い条件で見つかればよいが、相手国は足元を見て、日本にとって悪い条件でふっかけてくる可能性は高い。見つからなければ、日本人の食料を確保できないので交渉は不利になる。最悪の場合として、もしどこも日本へ輸出してくれなければどうなるか。

日本では過去にも同じような経験をした。思い出してほしい。第二次世界大戦の参戦のきっかけとなったABCD包囲網である。私は当時の政治がうまく機能していて、様々な国からバランスよく資源を輸入できていれば戦争を防げたと考えている。
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話は飛躍したが、TPPも同じことである。日本の食料を支える中等な品質の農産物を生産する農家が減少して、自国生産に頼ることはできなくなる。非常に危険なので、様々な国からバランスよく農産物を輸入して、ある特定の国から輸出を止められても食べていける食料体制を築く必要がある。

食料安全保障の観点からはTPPは危険である。
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