公職選挙法の運動員に報酬は違法ではない（合法）なのに、なぜ逮捕された？【田母神俊雄氏逮捕】

元航空幕僚長の田母神俊雄さんが逮捕されました。記事によると、平成26年2月の東京都知事選で、複数の運動員らに現金を渡したとして、公選法違反容疑（運動員買収）で逮捕されたとあります。公職選挙法で運動員に報酬を渡すことは違法ではないのに、なぜ逮捕されたのでしょうか。

公職選挙法で運動員に報酬を渡すことは合法

マスコミの報道によると、運動員に報酬を渡したことを理由に、買収容疑で逮捕されたみたいに感じます。みなさんもそう思ったのではないでしょうか。これは、明らかにミスリードです。運動員に報酬を渡すことは違法ではなく、合法です。

但し、報酬を支払う為には届け出が必要

選挙運動のために使用する事務員・車上運動員（ウグイス嬢）および手話通訳者については届け出を行う必要があります。届け出をすることによって、はじめて報酬を支払うことができます。この手順を踏まずに、報酬を支払うと、買収になり公職選挙法違反になります。

報酬の額や、支給できる人数は法定されている

報酬の額については、選挙運動のために使用する事務員は1万円以内、車上等運動員（ウグイス嬢）は1万5千円以内、手話通訳者は1万5千円以内など定めが設けられています。支給できる人数についても、都道府県知事は50人、都道府県議会議員は12人など決まっています。

ですので、おそらく法定を超える金額を運動員に渡した疑いがかけられて逮捕されたと推測されます。まだ逮捕されただけですので、有罪となった訳ではありません。

田母神さんは逮捕される直前に以下のツイートをされています。

本日、田母神は逮捕されるようです。何とも理不尽さを感じますが、国家権力にはかないません。暫く発信できなくなります。

趨勢はどうなるかわかりませんので、私としてはもうしばらくこの件について批評を控えたいと思います。

因みに私は田母神さんが出された本はほとんど読破しています。

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