【オリンピック】水泳・競泳の五輪派遣標準記録とは【必要?不要?】
2016/06/11
今現在、リオ五輪代表選考を兼ねた競泳の日本選手権が行われています。男子100m平泳ぎでは、小関也朱篤選手が1位(59秒66)、2位が北島康介選手(59秒93)という結果でしたが、二人とも五輪派遣標準記録を突破できず、リオ五輪への代表切符を逃しました。この派遣標準記録とは一体何なのでしょうか。
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選考基準(個人種目)とは
まず日本代表の選考基準は次の様になっております。この中に「派遣標準記録」が出てきます。
(1) 日本選手権にて上位2位までに入り、派遣標準記録をクリアした選手
(2) 万が一、1位同着が3名以上か、または2位同着が2名以上となり全員が派遣標準記録をクリアしていた場合、スイムオフにて2選手を決定することになる
※スイムオフとは再試合のことです。
五輪派遣標準記録は日本水泳連盟が独自に設定
派遣標準記録とは、日本水泳連盟が(←ここがポイントです)、近年の世界ランキング16位のタイムを目安に設定しています。世界ランキング16位が目安ですから、それはとても厳しく、今回の様に日本で1位になっても突破できないことが出てきます。国際水泳連盟(FINA)が定めている五輪への参加標準記録というのがあるのですが、日本水連ではそれに加えて独自でより厳しい条件を加えているのです。
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派遣標準記録は必要か
日本は競泳の強豪国である為、五輪参加者全員が入賞を狙えるようにと派遣標準記録を定めていることと思いますが、これは本当に必要なのでしょうか。一発勝負の五輪で好成績を残すには、その代表を決める日本選手権で力は出せないなら、参加する資格がないというロジックでしょうか。日本水泳連盟のプライドでしょうか。日本自らが五輪出場枠をあえて減らす必要は全くないと思います。「オリンピックは参加することに意義がある」と言います。大きな舞台ほど力を発揮する選手も今までたくさん見てきました。例え、日本の代表として日の丸を背負って戦って、惨敗してもいいじゃないですか。その経験を次に生かすことができるし、何より日本代表が出ていないオリンピックなど見たくありません。
マラソン代表の選考基準もしかり、どこか日本の選考基準は間違っていると思うのは私だけなのでしょうか。
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